ニュージーランドには2回行ったことがある。
1度目は大学院卒業前の春休みにプライベートで、2度目は仕事で行った。
当時僕は自動車エンジンの開発部署に所属していて、新しく開発したエンジンのテストをニュージーランドで行うことになったのだ。
車のエンジンは、空気を吸い込んで燃料と混ぜ、燃やし、そのエネルギーを動力として取り出す、ということをやっている。
気圧や気温が異なると燃焼の条件が変わるので、極端に暑い場所や寒い場所、標高の高い場所で試験をしたりする。
もともと冬季の評価が計画されていたのだが、開発が遅れに遅れ、試験をする前に冬が終わってしまった。
「よし、じゃあ季節が逆の南半球で試験するぞ」
そういうことになった。
そして、ニュージーランドに行くことになったのだ。
大丈夫かな、この会社?
少し心配になったが、開発チームの面々は乗り気だった。
仕事とはいえ、大自然の中でのドライブを大いに楽しんだ。一緒に行った先輩などは、数年後もこの時の写真をデスクトップにしていたほどだ。
いつかもう一度、今度は歩きに行きたいと思っている。

